京都呉服屋店主のこころ覚え手記
京都の町方の奥様にとっての「呉服屋」
京都の呉服小売屋は、お客さんであるエンドユーザーの色んな事のお世話や要望を引き受けなければならない商いでした。昔から着物のクリーニング屋なんてありはしませんので、クリーニングもします。傷まないように洗い、シミがついたらシミ落としもします。今の衣服と違い、長い間使われますので、着物のメンテナンスもしなければなりませ…
場にふさわしい着物とは・・・結婚式編
よく結婚式に着ていく着物について、悩まれる方が多くおられます。
兄弟姉妹の結婚式では、親族なので色留袖でないといけないの?
年齢的に微妙ですが、独身なので振袖が正しいのでしょうか?
結婚式に付け下げ訪問着では、ふさわしくないのでしょうか?…
洗練された付け下げ訪問着・付け下げに在るもの
近年、「付け下げ訪問着」や「付け下げ」が、着物愛好家・着物通の間で広がってきました。
柄ゆきの自由度が高く、格の重さも調整できるため、意匠の構成によって様々な場面で着まわしのきく一着に仕立てられる。そんなメリットがあるからでしょう。「付け下げ訪問着」や「付け下げ」をあつらえる呉服屋には、お客様の…